⇒To The List

 ⇒To The Top

 

 

☆ 最大化推奨

☆ リンクフリー

 


2004年5月〜6月



5/11
日記でもかいてみようか


 どうも、おひさしぶりです。ラーメン替え玉が全国的に普及することを願って止まない博多の男ミネです。
 長い間更新をサボっててすみませんでした。気が付けばカウンターも一万を回り、半休止状態の間もたくさんの人に見に来ていただいたようでありがたく思っています。
 そういえばこのスペースを使ってみなさんにこうやって語りかけるのは初めてですね。「ショートショートを書きたい」という最初の方針からすれば反則気味の更新なんですが、
 もうこれ以上放置できないし、
 「気分次第の更新」をうたってるし、
 何よりもネタないし、
ということで、今回は日記でもかいてみようかと思います。いつもとは一味違う「気文次第」をお楽しみください。


 先日彼女が引越しをしたんです、今までの部屋では狭すぎるという贅沢な理由で。まぁそれ自体は別にいいんですけど、引っ越した場所が悪かった。これまでの家は僕の家から地下鉄で15分もあれば行けるし、買い物するところも遊ぶところも飯を食うところも不便しない良いところだったんです。でもそんな便利な土地で今より広い部屋に住むとなると家賃がバカ高くなってしまうので、ちょっと離れたところに引越しをしたんです。
 先日行ってきたんですよ、その彼女の新しい家に。これが遠いのなんのって。一時間以上もバスに乗らないといけないんです。福岡の町に出てきて四年経ちますが、バスの中で「次は終点・・・」というアナウンスを聞いたのも初めてでしたし、バス代で五百円玉が丸々消えてなくなったのも初めてでした。
 着いてまたビックリしましたよ。目に入ってくるのは山、湖、そしてバスの車庫のみ。別に田舎をバカにしてるわけではないんです。でも目印となるものが何もない。新しい彼女の家に行こうとする僕には大問題です。途方にくれた僕は彼女に電話をしました。電波が入ったのが唯一の救いでした。

「もしもし、どうしたの?」
「もしもし。言われたとおり○○のバス停に着いたけど、どう行けばいいの?」
「ああ、そう。えーっとね・・・山が見えるでしょ?」
「見えるも何も、四方八方山なんですけど。」
「ああ、そっか。そしたらねぇ・・・。」

 彼女は黙り込んでしまいました。はぁ・・・。最寄のバス停から自分の家への行き方くらい、簡単に説明して欲しいものだ、と飽きれかけたその時、

「あっ!!いいこと考え付いた!!」
「なになに?どうすればいいの?」
「すごい、私!よくぞこんなにいい方法を思いついたもんだわ!!」
「うんうん、分かったからどうすればいいの?」
「あのね、そこから道路に向かって立ってみて?」
「・・・はいはい。」
「そしたら、一番手前の車線の車は、どっちからどっちに走ってる?」
「右から左だよ。」
「なるほど!そしたらその道を右の方にずっと歩いてきて!!」

 みなさん、よく考えてみて下さい。ここは日本です。道路に向かって立って一番手前の車線を見たら、車が右から左に走っているのは当たり前のことなんですよ。彼女はいったい何を考えてこのようなことを言ったのか。未だに分かりません。
 その方がモテると勘違いしてバカな女を演じる「養殖ボケ」が多い昨今ですが、このように彼女は現在絶滅の危機に瀕している天然ボケなんです。こういう出来事があると、悲しくなってしまいますね。でも今回の出来事で一番悲しかったのは

 彼女のアドバイスのおかしさにその時は気付かず、それを信じて小一時間ほど逆走してしまったことです。

 これからもバカップルで頑張っていこうと思います。


 先日
「いい加減にそろそろ更新しないとな」と思い立って、
「でも久しぶりの更新だから下手な物は出せないな」と感じて、
「UP前に友達に評価してもらおう」と考え、
上に書いたような下書きを、このサイトを知ってる友達に見せたんです。
すると、

「嘘はいけないよ。お前彼女いないじゃん!」

とツッコまれました。


あ、忘れてた・・・

非モテ系テキストサイト「気文次第」をこれからもよろしくお願いします。


5/19
アンパンマンと飽食の時代の子供たち



「うわぁーん!お腹すいたよぉー!ひもじいよぉー!」
「正義の味方、アンパンマン参上!!」
「・・・あ、あなたは誰?」
「アンパンマンだよ。さぁ、僕の顔をお食べ。」
「うわぁー!この頭、食べられるの?」
「そうだよ。ジャムおじさんが焼いてくれた、おいしいパンだよ。」
「わーい!いただきまーす!!・・・あれ?これアンパン?」
「そうさ。どうしたの?早くお食べよ?」
「僕、あんこ嫌いなんだよな。メロンパンとか、カレーパンの方が良かったな・・・。」
「・・・。」
「っていうか、バター無しでも食パンの方がまだマシ!」
「・・・。」

その一年後。

「クッ・・・、この野郎ッ!アーンパーンチ!!」
「フッ・・・、何だ、このヘナチョコパンチは?これでも食らえ!!」
「グハッ!!」
「この糞野郎。種銭も持たずにこのドサ健と麻雀打とうなんて、いい度胸してるじゃねぇか。おい、マスター!こいつ俺のパンチでのびちまった。外につまみ出してくれ。」

バタンッ!ドサッ!!

「・・・ち、畜生。顔がメチャクチャに殴られて力が出ない・・・。」

表に放り出されたアンパンマン。そこに一人の男が通りがかりました。

「おいっ、あんた!大丈夫か!?」
「ああ、いいんだ・・・、放っておいてくれ・・・。」
「そんな!ひどい傷じゃないか!いったい何があったんだ!?」
「・・・ちょうど一年前だ。自分の信じられるものが全くなくなって、誰も信じられなくなってしまってな・・・、今まで自暴自棄の生活を送っていた・・・。まぁこんなことはどうでもいい。早くどこかへ消えてくれ。」
「それはできないよ!こんなに衰弱してる。」
「・・・ああ。朝から何も食べてないからな・・・。」
「そうだったのか。それじゃ、僕の頭をお食べ!」
「・・・お前はいったい・・誰だ?」
「僕はアンパンマン2号!お腹をすかせた子供たちや、あなたのような不幸な人を幸せにするために生まれた正義の味方さ!!」

アンパンマンは少し驚いた顔をした後、薄ら笑いを浮かべながら言いました。



「・・・ちっ、アンパンか。俺、嫌いなんだよな・・・。」


5/25
ドラえもん のび太とマネーゲット大作戦


「ドラえも〜ん!!」
「どないしたんや、のび太くん?」
「しずかちゃんの誕生日が近いんだけど、持ち合わせがないんだよ!!これじゃプレゼントも買えないし、食事にさえ誘えないよ!!ドラえもん、何とかしてよぉ!!」
「しゃあないな、のび太くん。これ、使いぃな。

 500ウォン硬貨ぁ〜!!

 こいつをちょこっと細工したらな、自動販売機では500円玉として認識すんねん。ほしたら缶ジュース1個買うてやな、釣りを集めまくんねん。釣り銭切れたら場所変える。これでガッポガッポや。」
「ドラえもん、僕もう20歳だよ!メディアに顔を晒されるのはイヤだよ!」
「うるさい奴やのー。分かった。ほんならこれでどないや?

 紐を貼り付けた千円札ぅ〜!!

 この千円札を自動販売機に入れてやな、半分くらい吸い込んだとこで紐引っ張って抜き取んねん。ほしたら自販機はバカやから千円投入されたと勘違いするんや。あとはタバコ1個買うてやな、釣りを集めまくんねん。これでガッポガッポや。」
「ドラえもん、それも捕まるよ!それに何で今日は関西弁なのさ?」
「度胸のない奴やのー。分かった。取って置きの出したるさかい。

 重機ぃ〜!!

 もう釣り集めんのなんてメンドいからな、これでATMごとブッコ抜けばええねん。明け方やったら絶対見つからへんわ。これでガッポガッポや。どや?こんな大胆で最先端の手口、京都府警くらいしかよう捕まえんわ。」
「ドラえもん、よくニュースで見る手口だよ!ねぇ、何とかしてよ!!」
「どないやねん!そない捕まるんが怖いんか?玉付いとんのか、われ?
 ・・・分かったわ。そない根性無しののび太くんには、やっぱわいが貸したらなアカンな。トイチやからな。」
「トイチ!?十日で一割の利息なんて、高すぎるよ!!」
「のび太くん、なめてもらったらアカンなぁ。わいはこれで毎日のドラ焼き食っとんねん。」
「うわぁ、まさにポケットバンクだね?」
「ご利用は計画的にな。」


6/8
愛の結晶


「ねぇ、お父さん?」
「何だ、涼子?」
「大事な話があるの・・・。」
「何だ、かしこまって?何でも父さんに話してみろ。」
「実はね・・・、結婚したいの。」
「何!?お前、男がいたのか・・・。どんな人だ?」
「今は研修医をやってる。でももう少しで忙しいのも一段落するらしくて、いいタイミングだからって、昨日プロポーズされたの。」
「医者か・・・。ダメだ!医者は遊び人が多い!どうせ看護婦あたりと浮気をするに決まっておる!医者はやめておけ!」
「でも、その人はそんなんじゃないわ!私のこともすごく大事にしてくれるし・・・。それに・・・。」
「それに?・・・それに、何だ?」
「・・・できちゃったみたいなの。」
「・・・何だと?」
「ごめんなさい!ちゃんと気をつけてはいたんだけど・・・。」
「・・・ふざけるな・・・。」
「・・・本当にごめんなさい。」
「ふざけるな!!自分だけセックスしおってから!!!」
「え!?お父さん!?」
「だいたい最近の若者と来たら何だどいつもこいつも生活が乱れ切っておる別に乱れておるのはゆとり教育のせいで私のせいではないからどうでもいいしセックスだって勝手にすりゃいいがこの日本の発展を支えてきた団塊の世代である我々がどうしてセックスできないのかそれが問題なのだ年金しっかり納めてるのに女はもう寄ってこないし援助交際だって私の小遣いのようなはした金じゃできるわけないじゃないかこんな世の中でおじさんたちはどうやってセックスと言う至高かつ不可欠な快楽を求めればいいというのだ会社では部下にバカにされセックスできず上司にはこき使われセックスできず母さん見ても勃起しなくてセックスできず鈴木亜美は復帰したのに俺は勃起できずこんな日本に誰がしたセックスセックスセックスああセックスしたいこんなにセックスしたいのは中学生以来だでもあの頃とはもう違うのだもう水着じゃ勃起しないしパンチラじゃ勃起しないし雨の日に濡れた女子のブラウスから透けるブラジャーの紐では勃起しないのだ触らせろ触らせろ抱かせろ何故若造どもがセックスしてるときに私はレンタルビデオ屋に行って人のセックス見ながらセックスできないがセックスしてる姿をセックスして自分を慰めねばならんのだセックスしたいセックスしたいセック畜生医者の野郎セックスばかりしおってスしたいセックスしたい何度でも言ってやるセックスしたいセックスしたいセックスした 「お父さん?」

「ねぇ?
お父さん?」



「頭大丈夫?」



「お父さん?」


「お父さん?
聞いてる?」


「お父さん?」

「お父さん!」

「お父さーーーーーーん!!!」

「・・・。」
「さっきからうるさいわねぇ!!分かったわよ。私の彼氏、モテるから看護婦さんがいっぱい寄ってくるのよね。その中から一人見繕って紹介するように言っておくから。これでいい?」
「・・・うん。仕方ないから、結婚は許してやろう。」


6/22
父に捧げるバラード


「おとうさん!はい、プレゼント!」
「おお。そういえば父の日か。何をくれるんだい?」
「はい!かたたたたきけん!」
「おお、ありがとう・・・って、『た』が多くない!?」

「おとうさん!はい、プレゼント!」
「おお。そういえば父の日か。何をくれるんだい?」
「はい!かたきけん!」
「今度は少ないし、何か別の意味になってるぞ!?」

「おとうさん!はい、プレゼント!」
「おお。そういえば父の日か。何をくれるんだい?」
「はい!かたきうちけん!」
「有香ちゃん?父さんにはそんな不幸な過去はないぞ!?」

「おとうさん!はい、プレゼント!」
「おお。そういえば父の日か。何をくれるんだい?」
「はい!わたしがとったかつおのたたき!」
「有香ちゃん?その年で一本釣り!?」

「おとうさん!はい、プレゼント!」
「おお。そういえば父の日か。何をくれるんだい?」
「はい!かたたたきけん!」
「おお、ありがとう・・・。」
「ねぇ、おとうさん?どうして最近いつも家にいるの?」
「それはね。一週間前、部長に肩を叩かれたからだよ。」

▲Previous

Back To The List⇒

▼Next
 




明日天気にしておくれ






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送